自然災害との長い戦い
こんにちは。
山崎信也です。
東日本大震災から3年。
未曽有の大災害に見舞われ、建築業界にとっても新たな転機の日となりました。
しかしながら、3年も経過すると記憶も風化し始めてしまいます。
私たちはこの教訓を生かし、かつ、次世代へと語り継いでいく必要があります。
経験者が生きている間は、子に孫に、町全体に語り継ぐことは可能かもしれません。
問題はその後です。
大震災というものは30年から100年以上のスパンで起こります。これをどうやって次世代、その次の世代に語り継いでいくのでしょうか。
その役割を担っているのが、災害記念碑 です。
ここまで波が届いた、水かさがここまで増した、と示した石碑を目印としておいておくものです。
実はこの災害記念碑もその保存が課題になっています。
宅地造成などを理由に移動、破棄されてしまうこともあります。
経年劣化により文字が見えなくなり、その意味をなさなくなることもあります。
周辺の手入れが行き届かず、山の中、藪の中に埋もれてしまい気づかれないこともあります。
家づくりは街づくりです。その一端を担う者として、その家や町に住む皆様の安全のためにも、ご先祖様からの忠告に耳を傾けながら仕事をしていきます。