消毒すれば早く治ると思っていたが、消毒を繰り返すと逆にどんな傷も治りが遅くなる。
資料を印刷し、紙の束を持ち上げた瞬間、ザクッと指先を深く切ってしまった。
若い頃は1日もあれば治っていた傷もいつからか治るのに時間を要するようになった。
消毒液をかければ治りが早くなると思って、傷ができるとすぐに消毒液をかけて風呂上がりにも毎日つけるようにしていた。
しかし最近、消毒液をつけると治癒に働く細胞も消毒されてしまうようなことを耳にしたため、これを機に調べてみた。
やはり消毒液は皮膚の細胞には害があるようだ。
また昔からの治療法にある、ガーゼを貼ることも傷口から出る体液が乾燥するときに一緒に固まってしまうので、良くないそうだ。
消毒は感染予防のために行われていたが、水道水だけでも感染を予防できているという報告も近年多くされている。
幸いなことに傷口は新品の紙で切っただけで泥や汚れが入っているわけではない。
今回は消毒液を使用せず、傷口に刺激を与えないよう生活をして治していこうと思う。